さよならアルファ(漫画)のあらすじと感想を綴っています。

 

さよならアルファ(漫画)のあらすじ

画像引用:https://www.ebookjapan.jp/

 

さよならアルファ」は、市梨きみさんの作品でオメガバースの世界観で描かれています。

ちなみにオメガバースとはαとΩとが番となり、男でも子供が生める、Ωには発情期があるという設定です。

 

 

このさよならアルファは攻めであるαがまだ小学生だったという9歳の年齢差がある禁断の愛を描いた作品で、もっと大人になってからなら9歳差なんて問題ないし、逆にαが一回り以上年上の作品というのは多いと言えます。

 

 

ですがαが小学生というのは斬新で、だからこそ困った問題が発生してしまいます。

主人公は容姿端麗、頭脳明晰で生徒会長の神宮寺千夏で、実は彼は自分自身も周囲もαだと思ってそれまで生きてきたんです。

 

 

それなのに小学生の長谷川遥との出会いにより相手が運命の番だと分かり、自分がΩだとやっと自覚します。

可愛い遥に一目ぼれしますが、立ちはだかる壁が、2人の年齢差だったのです。

 

 

Ωの千夏は小学生の遥に欲情してしまい、後ろめたさを感じながらも彼に惹かれる心を止められない様子が丁寧に描かれています。

 

さよならアルファ(漫画)の感想

基本的にオメガバースを扱った作品ってプラトニックとか純愛モノは少ないのですが、これは非常に可愛い作品に仕上がっています。

市梨きみさんの愛らしい絵柄と非常にマッチしていて胸キュンな一冊と言えるでしょう。

 

 

ひと昔前はオメガバースって2次作品のみに使用される設定だったのですが、あまりの人気ぶりにいつの間にか市民権を得て出版されるコミックにもこの設定が使われる様になりました。

 

 

オメガバース好きな私には「さよならアルファ」は堪らなく魅力的な作品と言えます。

発情期、男性妊娠といったBLに新しい風を吹き込むオメガバースは、その世界観故に性的描写が激しい作品が多いのですが、さよならアルファはオメガバースの中では異色の作品で、逆に新鮮味がありました。

 

 

小学生でαの遥はまだ精通もきていない少年でしっかりモノだけど、やはりまだまだ子供です。

それに対して高校生の千夏はΩらしくないΩで、遥に会うまでは自分はαだと勘違いをしていたのですが、そんな千夏が遥の前だと別人のように可愛くなってしまうのが魅力的と言えます。

こういうギャップが好きだし、オメガバースでもピュアな恋愛モノもあるのだと非常に印象深い作品です。

 

 

1巻完結なのでとても読みやすいので、オメガバース初心者にもお勧めです。

また後半は遥が大学生となった2人を描いていてこちらは性描写があります。

そちらも素晴らしく、1冊でたっぷりとBLが楽しめる作品となっています。

 

 

特にショタ好き、年下攻めが好きな人にお勧めですし、遥が小学生の間はとにかく我慢のお預けなので、ショタは苦手という人でも大丈夫です。